マクラメの歴史

中世の時代にイスラム文化圏で、7世紀~8世紀ごろ、ラクダの鞍や袋に付けられていた飾り房がはじまりだと言われています。
アラビア語のムカラム(macrame)がマクラメに変化しアラビア人の手によってイタリアやスペインに伝えられ、その後ヨーロッパ各地で寺院の装飾品や馬具などの房飾りとして受け継がれてきました。

15世紀以降は衣服や寝具など装飾にマクラメ編みが施されるようになり、どんどん繊細に優美になっていきます。
18世紀にはヴィクトリア王朝時代を迎えたイギリスの宮廷で流行しマクラメ編みの装飾品を身に着けることが貴婦人としてのたしなみと考えられるようになっていきました。

現在のようなアクセサリーというよりはレースのように裾を飾ったり袖口を飾ったりしてたものが多いようです。

距離や時代を超えて数多くの結びに魅せられた人々の手により現代まで受け継がれてきたマクラメ編み。

「着ける人・付ける物をより美しく」
昔も今も結ぶ人の想いはきっと同じですね。